みむのいつでも夏休み日記

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zoom RSS TS-Eレンズで建物撮影とシフトスティッチに挑戦

<<   作成日時 : 2015/01/25 13:56   >>

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会社の敷地内にある50年以上前の建物(民家)を取り壊すことになった。
この建物は創業者が昔住んでいた家ということもあり、取り壊す前に記録として写真に残すことになった。

さて、家の内部を撮影する段になって驚いた。思ったより家って広い...。
24mmでも6畳間全体を収めることができない。
(下の写真は6畳二間だが、部屋の隅いっぱいまで下がっても、全く収めきれていない)
画像


もっと広角がほしい。でも、持ってない...。
そこで思い出した。TS-Eレンズでシフトスティッチしたらいいかもしれない。


TS-Eレンズというのはキヤノンが出しているレンズで、ティルトとシフトという機能がついている。
それぞれの頭文字を取ってTSという名前になっている。

詳しくは以前の記事を御覧いただきたい。
”TS-Eレンズを試してみた その1” 
http://51793712.at.webry.info/201301/article_6.html


”シフトスティッチ”というのはシフト機能を使って撮った2枚の写真をつなげて(合成)1枚の絵にするものだ。
(詳細は後述)


1カットで収まりきらないシーンを撮影する場合は、一般的にはパノラマ撮影が用いられる。
三脚にカメラを据えて、1枚撮影した後、右(左)にカメラをパンしてもう1枚撮影する。
この2枚(あるいはそれ以上)をつなげて1枚の絵にすることによって、幅広い範囲を撮影する方法だ。

しかし、このパノラマ撮影で違和感のない絵につなげることは少し手間がかかる。
というのはパンして写した2枚の絵は見る角度が違うのでつなぎ目に中折れができてしまう。
下の写真は上の写真とは別の部屋の例だが、24mmで縦位置で1枚撮影した後、パンしてもう1枚を撮影した2枚をパノラマ合成したもの。
この際、2枚の境界線には重なり分ができるように撮影している。
この2枚をPhotoshopのPhotomerge(パノラマ自動合成ツール)機能でくっつけた。

画像

天井の梁や電灯を見ると、折れ曲がっているのがわかる。
これは見る角度が違う2枚をくっつけたことによるものだ。
望遠レンズであれば視野が狭い分、角度の差も小さくなり中折れは目立たなくなるが、視野の広い広角では顕著な差になってしまう。


次に、シフトスティッチで撮影した2枚を合成したのが下の写真。
画像

”折れ曲がり”はなく、ごく自然な写真が得られた。

シフトスティッチの撮影方法は次の手順になる。
左右2枚だけの撮影でも良いが、中央の1枚を加えた3枚で撮っておいたほうがより自然な合成が得られるので、その方法で撮影する場合で説明する。

@カメラを縦位置で三脚に据え付ける。
この際、建物など縦方向を真っ直ぐに見せたい被写体の場合、カメラを垂直に据え付ける必要がある。水準器があると正確な垂直に調整しやすい。
上下方向は三脚の高さで調整する。

A被写体の中央にカメラを向け、絞りを決めて撮影する(これが「中央」の写真になる)。
この際、マニュアルでシャッタースピードを決めて撮影するのがいい。(シャッタースピードを何段階か変えて撮影し、最適と思われるシャッタースピードを決めておく)
(レンズは下の写真の状態(シフトゼロ))
画像


B左(右)にシフトする。Aで決めた絞り、シャッタースピードで撮影する。(これが「左」の写真になる)
(レンズは下の写真の状態(左にシフト))
画像


C右(左)にシフトする。ここでもAで決めた絞り、シャッタースピードで撮影する。(これが「右」の写真になる)
(レンズは下の写真の状態(右にシフト))
画像


D3枚の写真をくっつける。PhotoshopのPhotomerge機能などをうまく使いと手軽でいい。
上下方向に多少のズレが生じるので、くっつけたあと、切り取ってやる。
あとはこれを1枚の写真として、色温度や露出などを調整して仕上げる。


以上が、シフトスティッチの手順だが、一般的なパノラマ写真だとカメラをパンする操作を行うのに対して、シフトスティッチではカメラは固定したまま、レンズをシフト(水平移動)することで左右の写真を撮影することが特徴。
つまり、カメラと被写体の角度は一定なので、中折れは生じない。


撮影時にマニュアルモードを選ぶのは、自動露出だと左中右で被写体の明るさが違うと露出が変わってしまうことのほかに、シフトするとセンサーに入る光の量が変わり、露出が狂うためだ。
3枚の露出がいっしょのほうがくっつけた時に明るさの段差が出にくく、後処理が格段に楽になる。
(マニュアルモードで撮っても、3枚の撮影の途中で日差しの状態が変わると明るさが変わるので注意)


さて、一番上の写真の部屋をシフトスティッチで撮影したのが下の写真。
画像


もとの写真3枚は下の3枚(左・中・右の順)。それぞれ24mmで撮影している。
画像

画像

画像



24mmで縦方向で撮影した写真2枚をくっつけると、17mmで撮影したのとほぼ同等の画角が得られる。
17mmを持っていれば1カットで済むのだが、持っていなくてもこの方法で代用が効くことになる。
(建築物の撮影に17mmが向くとは聞いていたが、今回なるほどと実感した)

ただし、画質の点では2枚をくっつけたほうが、17mmの1カットの2倍の画素数となるので、緻密で大伸ばしが効くとも考えられる。(ただし、大伸ばしするなら、きちんとくっつけないと粗が見えてしまうけど)


さて、以上シフトスティッチについて書いてきたが、僕がシフトスティッチを知ったのは、seimasさんのブログから。
そちらには上に書いたこと以上にわかりやすく書かれているので、是非ご参照ください。
http://seimas.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/ts-e-4838.html



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↓これがあれば1カットですむのだが、高い...。

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