みむのいつでも夏休み日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 本当の色はどこにある? 第8回 RAW現像・レタッチ

<<   作成日時 : 2015/02/21 22:30   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

僕はRAWで撮影している。

RAWはJPEGと異なり、カメラが受けた光のデータを圧縮することなく、生のまま記録メディアに記録する。
データ量が大きく、パソコンソフトでいわゆる”現像”という処理が必要だが、圧縮されていない分、劣化がない画像を得ることができる。


JPEGで記録している方も多いと思う。
現像処理しなくてもPCですぐに見ることができるし、ファイルサイズが小さいため、記録カードやPCに多く保存できるという利点がある。

しかし、圧縮処理をカメラの中で行っている分、もとのデータ(RAW)に比べると現像・レタッチした際の許容幅が小さい。
多少の変更なら問題ないが、露出やコントラストなどを大きく変更すると画像が破綻してしまう。
つまり、階調が飛んだり、色がずれたりする。
RAWでも同様のことは起きるが、変更の許容幅が大きい。


JPEGで記録するのはもったいない。
せっかくデータが持っている力を引き出せなくしてしまっている。力を捨てている。


僕がデジタルで受けた最も大きい恩恵は、現像・レタッチにあると思っている。

フィルムの頃は、フィルムに焼きついた色は変更のしようがなかった。
絵としてはうまく撮れているのに、色温度がおかしかったり、陰影がきつすぎてお蔵入りになった写真は数多くあった。(それでもちゃんと撮れるのがプロなのだろう)

それが、デジタルでは本来の色、自分が思っている色を引き出す事ができる。
以前はお蔵入りだった写真が、使える写真になる。
最初見たときにはぱっとしなかった写真も、現像処理をしていくうちに、いい写真に化けることも経験している。
こんなありがたいことはない。


フィルム時代は「撮る技術」が重要だったが、デジタルでは「撮る技術」+「現像技術」の両方が重要になっていると思う。
言い方を変えれば、仮に撮る技術が多少拙くても、現像技術でそれをカバーすることもできるということにもなる。
(重要度が 撮る技術>現像技術 であることに間違いはないが)


現像・レタッチを嫌う気持ちがあるとしたら、ある種の後ろめたさだろうか。
僕もどこまで触って(現像・レタッチで変更して)いいのかいつも迷っている。
現像処理までならいいけど、レタッチ、更に合成となっていくにしたがって後ろめたさが出てくる。
別の写真になっていってしまう。そのとおりである。

(「レタッチ」という言葉は、ネットや書籍を見ると、「現像」からPhotoshopでマスクを使用した処理(合成を除く)までを含むように見受けられる)


フォトコンテストの風景写真や自然写真の分野では、募集規定にここまではいいですよと決められていることが多い。

例えば、「風景写真」誌では「画像の合成、被写体の消去といった手法は不可です。また、極端な色彩の変更、加工は入賞を認めない場合があります。」となっている。


僕が決めたひとつの目安は、LightroomやDPPといった”現像ソフト”でできることまでを「現像」と称している。
(ただし、Lightroomでできることが広がってきている)

風景写真誌の規定の場合でいけば、レタッチまではいいだろう。
現像にしろレタッチにしろ、極端な色の変更や被写体の消去は可能なので、一概に現像ソフトを使っているから大丈夫と言い切れるものでもない。

よって、どこまでが良くてどこまでが駄目かは目的によって変わると捉えたほうがよさそうだ。


参照: Lightroom、Photoshopについて
http://51793712.at.webry.info/201201/article_4.html


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

さて、いつもながら前置きが長くなってしまったが、Lightroomでの現像処理について、一例を挙げてみたい。


(内情をお見せするとがっかりされそうだし、「みむの野郎、こんな調子でみんな手直ししてやがるじゃねえか?」と石を投げられそうですが、現像(レタッチ)について説明するのに最適な例(かなり手を加えた例)として恥を偲んでお見せします。)


下の写真は、僕のHPの春のサムネイルページのヘッダーに使用している写真。
桜並木のむこうにまだ雪の残る伊吹山を配した写真となっている。
画像



上の写真の現像処理する前の最初の状態が下の写真(RAWデータをLightroomで見た最初の状態)。
情けないほど、あっさりとしている。
実際よりも色合い、メリハリが薄い。撮影時の僕の狙いと比べたらさらに大きくかけ離れている。
画像




JPEGでピクチャースタイルを”風景”にして撮影した場合は下の写真になる。
かなり土手の緑、空の青、桜のピンクが鮮やかになる。
こちらの写真のほうが実際の印象に近い。
画像


実は上の写真はRAWデータをもとにDPPでピクチャースタイルを「風景」にして再現したもの。
RAWで撮っておけば、後から他のピクチャースタイルに変更することもできる。

でも、最初からJPEGでピクチャースタイルを「風景」にして撮っていた場合、他のピクチャースタイルに変更することはできない。
間違ったピクチャースタイルで撮ってしまった場合も同様だ。



さて、Lightroomに戻って、2つ上の写真をもとに現像していく。
まずはDPPのピクチャースタイル「風景」での写真を目指してみる。

下が、Lightroomの現像時の画面。右側に現像ツールが並んでいる。
画像



現像ツールは、スクロールすれば更に下まで続いているのだが、基本的な現像は見えている範囲でできる。
画像



現像ソフトは色々なメーカーが提供しており、それぞれに操作できるパラメーターやその表記(言葉)や操作系が異なる。
しかし、現像で変化させる基本的なパラメーターは同じだ。

1.ホワイトバランス (色温度、色かぶり)
2.露出、明るさ (露光量)
3.コントラスト
4.トーンカーブ (ハイライト、シャドウ、白レベル、黒レベル)
5.彩度
といったところが基本的なパラメーターだろう。

これらの数字を増減させたり、バーを左右に操作したりすることで調整する。



Lightroomの操作方法を解説しようかと思ったけれど、他に優れたHPがいっぱいあるので、そちらを参考にしていただくほうが手っ取り早い。(怠けてすみません)


Googleで「lightroom 使い方」で検索した。

実例で分かる!究極の写真編集ソフト「Photoshop Lightroom」の使い方
http://liginc.co.jp/web/tool/app/36596
これはちょっと触り過ぎかなという例ではあるが、パラメーターの使い方がわかりやすく書かれている。

Lightroomの使い方 カタログ作成からレーティング【写真管理のワークフロー1】
http://camelife.biz/20143594/
【写真管理のワークフロー2】も合わせて読むと、Lightroomの全体像がわかる。

Adobe Photoshop Magazine / 使い方
http://www.adobe.com/jp/jos/photoshopmagazine/howto.html#lr
Adobeによる解説がいろいろある。同ページの上の方にはPhotoshopの解説も。

ここまで出来る!!魔法の現像ソフト Lightroomのスゴイ使い方10選!
http://photo-studio9.com/lightroom_magic/
studio9のページ。Lightroomのすごいところがまとめられている。

Lightroom 実践力アップ講座
http://shuffle.genkosha.com/software/photoshop_navi/lightroom/7204.html
コマーシャルフォトShuffleのページ。現時点で36回シリーズになっている。全て読めばほとんどのことがわかる。





Lightroomの基本パラメーターを触って現像した結果がこちら。
画像



・色温度を、5750→6000へ上げ、春の温かい色合いにした。
・露光量、白レベルを上げ、明るさをプラスした。
・黒レベルを下げ、絵に締まりを与えた。
・自然な彩度、彩度を上げ、色の鮮やかさをプラスした。
(トーンカーブそのものは使っていないが、白レベル、黒レベルを調整することはトーンカーブを変更させていることに等しい。トーンカーブよりもハイライト・シャドウ・白レベル・黒レベルを使うほうが僕は使いやすいし、イメージに合った絵ができるのでので、こちらを多用している。)
画像



ただ、いま一歩、桜のピンク色、空や山の青色の濃さが欠けているので、色別のコントロールも併用してみたのがこちら。
画像



レッドとブルーの彩度を上げている。
画像




次に、空の面積が広すぎるのと、やや右下がりに傾いて見えるので、切り抜きツールを使って、傾きを修正しつつ切り取る。
画像



これで、できあがり。
画像




現像で僕が気をつけているのは、やり過ぎないこと。
過ぎたるは及ばざるが如しで、やり過ぎるとわざとらしくなってしまう。
特に彩度が曲者で、まるで魔法のように写真が変わる。ついつい、度を過ぎて上げてみたくなってしまう。
さらにトーンカーブやコントラストを加えていくと、ますます罠にはまってしまう。

いずれのパラメーターも、いいなと思ったところから少し戻したくらいがちょうどいいと思っている。



ところで、お気づきかと思うが、最後のできあがりの写真と、1枚目の写真は同じではない。
実は1枚目の方は、Photoshopでレタッチをしたものだ。

Lightroomの現像では、空の色が思ったほど出せなかったのと、桜のピンクを強調したのは良いが、左のまだつぼみの桜(暗く見える木)が目立ってしまった。


それらを解決するために、Photoshopで 空、山、桜、土手に分けてマスクを作り、それぞれにトーンカーブと彩度を組み合わせた。
画像



最終的には、もう一度Lightroomに戻って全体の調子を整え、傾き調整と切り取りをした。
こうしてできたのが1枚目である。



上記のLightroomにせよPhotoshopにせよ、この現像・レタッチをJPEGデータからやろうとしたらできなかっただろう。
どこかでバランスが破綻したか、もしくは、あらが目立つ結果になっていたと思う。



今回の作例は僕としてはちょっとやり過ぎの部類に入るのだが、これは目的がアイキャッチにあったためで、敢えてそうした部分がある。


そういう面で、現像の例としては適当ではなかったかもしれない。

ただ、僕がお伝えしたかったのは、それほどにRAWが持っているデータ量は多いし、それを活かすも殺すも現像力次第だということだ。

つまり、現像という工程はそれほどに潜在力を持っている。
これを使わないのはあまりにもったいないと思う。





以下僕が参考にしている書籍の中から

↓デジタルの色の基本からレタッチ、印刷までが比較的わかりやすく解説されている




↓風景写真におけるレタッチのやり方がわかる(Photoshop使用)




↓風景写真におけるレタッチのやり方がわかる(PhotoshopのCamera Raw使用)
(Camera RawとLightroomはよく似ているので、Lightroomを使っている人にも参考にしやすい)

RAWから仕上げる風景写真テクニック (玄光社MOOK)
玄光社
2014-11-17
萩原史郎

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by RAWから仕上げる風景写真テクニック (玄光社MOOK) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
本当の色はどこにある? 第8回 RAW現像・レタッチ みむのいつでも夏休み日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる