みむのいつでも夏休み日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 本当の色はどこにある? 第5回 デジタルカメラにかわった頃

<<   作成日時 : 2010/12/09 21:08   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 2

10月11日の「栂池は紅葉真っ盛り (1) 」にも書いたように、おととしまでの10年ほどは花の撮影もかなり少なくなっていた。再び写真を始めたのは昨年春。

●栂池は紅葉真っ盛り (1)
http://51793712.at.webry.info/201010/article_10.html

画像その間に、コンパクトカメラだけでなく一眼レフもデジカメ全盛となっていた。再び写真を始めるに際し、気分も一新し、システムをデジカメに全取替えして、再びゼロから撮影に取り組むことにした。ついでに言えば前の機種はマニュアルフォーカスだったので、オートフォーカス化+デジタル化である。

こうして25年間連れ添ってきたNewF-1をお蔵に入れ、新しい友と旅に出ることとなった。
最新鋭の友にわくわくしながら、写真を撮った。

デジカメにして一番良かったと思うのは、感度を自動的にアップしてくれる点。
フィルムでは、一度カメラにセットしたフィルムの感度(ISO)は変更しようがなかった。そのため、朝夕や雨のような薄暗い時だとシャッタースピードが遅くなり、ぶれてしまうことが多かった。
でも、デジタルだとそのような状況でも、感度を上げてくれるため、シャッタースピードが速くなり、ぶれずに撮れるようになった。撮影できるシチュエーションが広くなった。

でも、しばらくして違和感も感じ始めた。本当の色ってなんだろうという疑問が出てきた。(ようやくタイトルのテーマに到達しました)

画像デジタルカメラで撮った写真は、当然ながらパソコンで見ることになる。フィルムという”現物”を見るのとは違い、デジタルデータは形がないのでパソコンで変換してモニターを介して見なければならない。
僕はRAWで撮影データを記録している。RAWはJPEGと異なり、カメラが受けた光のデータを圧縮することなく、生のまま記録メディアに記録する。データ量が大きく、パソコンソフトでいわゆる”現像”という処理が必要だが、圧縮されていない分、劣化がない画像を得ることができる。

そのRAWデータをソフトを使って現像処理をすることになるわけだが、その際にCANONの現像ソフトでは、いくつかあるピクチャースタイルの中から適したモードを選ぶことになる。スタンダードや風景、ニュートラル、忠実設定、白黒などのモードがある。つまり、ピクチャースタイルとは、コントラスト、色合いや色の濃さ、シャープネスなどを、どうするかあらかじめ決められた条件の中から選択するモードである。
逆に撮影の際、JPEGで記録するときには、先にカメラでどのピクチャースタイルを選ぶかを決めて撮影することになる。撮影時にカメラの内部でそのモードで画像処理がされ、JPEGとして圧縮処理をされてCFカードに記録される。
RAWではカメラで画像処理する前の生データが記録されるので、後からパソコンソフト上でいくらでもピクチャースタイルを選んで画像処理することができる。

デジカメを使い始めた最初の頃、パソコンでRAWの現像をしていて、ピクチャースタイルを変えると、色合いやコントラスト(明暗)がけっこう変わることを知った。
しかしここで、どれが本当の色だったのかが分からなくなった。あれ?あのときのレンゲの赤色はどんなだっけ?黄色は?緑は?と。結局は、こんなだったかな、と適当に調整している。

フィルムの頃はできあがった画像が基準だった。迷ったらフィルムを見ればよかった、というよりも固定された色は変えようがなかった。

画像でも、デジタルではピクチャースタイルをかえるだけでこんなに変わってしまう。さらに他のパラメーターを使えばいくらでもと言っていいほど変えることができる。パラメータを触っていると、さらに本当の色やコントラストがわからなくなってくる。どれもがそれらしく見えてくる。

何が本当なんだろう? きれいに見える状態にすればいいのだろうか、それとも実物の色に近づけるべきなのだろうか?

さらに考えていくうちに、そもそも本当の色とはなんだろう、というようなことまでわからなくなってきた。
フィルムの頃も、フィルム上の色が絶対正しかったわけではない。例えば、ルリ色はフィルムでは再現が難しいと言われていた。どうしてもやや赤味がかったりしてしまうことがあった。フィルムによっても発色は大きく違った。

ほかにも色温度によっても色は変わる。朝夕は赤く、昼間の木陰などでは青く写る。これは光の色温度が違うためである。色温度が低いと赤くなり、高いと青くなる。人間の目にはたいへんすぐれた自動補正機能がついているので、それほど色が違って見えることはないが、カメラではそうはいかない。

色温度で色が変わることは、デジカメも同じである。しかし、フィルムカメラと違ってデジカメはホワイトバランスを自動で調整してくれる機能がついている。人間の目の自動補正機能に近いことをやってくれる(かなりレベルは劣るけど)。
この機能のお陰でフィルムでは色かぶりがひどくてボツになった写真でも、デジタルだと後から色温度を変えたりすることで、それなりの写真になることも多くなった。

さらに言えば、パソコン上ではどのようにも加工できてしまう。最近出版されているフォトレタッチの本を見たが、同じデータの写真をここまで変えられるものなのかと感じた。フィルムでは考えられなかった手法である。
ただし、印画時や印刷の際に似た手法(調整)は行われていた。それがパソコンで効率的にやれるようになっただけとも言える。しかし、変えようのないフィルムばかり見てきた僕には、これってありなの?とも感じた。
でも、これがデジタル時代の新しい技なのだ。

先に書いた自分への問いかけ、「きれいに見える状態にすればいいのだろうか、本当の色に近づけるべきなのか。」  その答えはわかっている。
僕が人から聞かれたら、写真の目的によって変えればいいと答えるだろう。図鑑用の写真であれば忠実な色に、情緒的な写真であれば表現意図に最も合った色にすればいい。それだけのことなのだ。
フィルムでは一度定着した色は変えようがなかった。でも、デジタルは変えられる。ピクチャースタイルはフィルムの種類を自由に交換できるようになったものなのだ。それだけ表現の幅が広がったのだ。デジタルの恩恵なのだ。

でも、なにかしっくりこない自分もいる。デジタル時代についていけないオヤジなのだろうか。

添付写真は、
1枚目、2枚目: フィルムで撮った最後の年の写真。チングルマとイワギキョウ(白馬岳にて)。
3枚目: CANONのピクチャースタイルの種類。自分でパラメータを設定し、独自のピクチャースタイルを登録することもできる。(CANONのHPより引用させていただいた)
4枚目、5枚目: 同じ写真でピクチャースタイルを変えるとどれくらい変わるのかの例。4枚目は「ニュートラル」、5枚目は「風景」で処理した。この写真の場合、ニュートラルの方が僕の好みに合っている。

画像画像

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
みむ様 こんばんは。
「本当の色は・・・」1〜5回勉強させて頂ました。
カメラを始めて手にした時はブレない様に人物写真
は頭が欠けない様に、構図、それだけで頭の中は
一杯でした。
少し踏み込んだ写真をと思うと聞きなれない言葉が
出てきます、少しずつ歩んで行こうと思ってます。
「本当の色は・・・」自分がこれで良しとした色で
しょうか?難しいです。また教えて下さい。

先日知人が昔撮った写真を見せてくれました。
「戦場ヶ原の夜明け前」自分の思う色に何度も
やり直してもらったと言ってました写真は本当
に難しいです。「カメラは二眼レフで全部自分
で合わせるので面倒だよ」と言ってました。
私には二眼レフ???
その方も最近デジカメにした様です(年配の方です)
たまて箱
2010/12/22 22:47
たまて箱さん、こんばんは。
ここのところ立て続けにご覧いただいているようで、本当にありがとうございます。
写真の基本はまずは、仰られるようにぶれないこと、ピントがしっかりしていること、次いで構図などです。
私が書いていることは二の次のことです。データが残っていれば、後からどうとでもなることですので、そんなに気にする必要はありません f^_^;
結局こういったことが好きなので、ごちゃごちゃやって、ごちゃごちゃ書いているだけですので。
焼き(プリント)の世界も奥が深いようですね。それを今はパソコンでできる時代になったということですね。足を踏み込むと、ずぶずぶっと深みにはまる危険性を感じております。
みむ
2010/12/23 20:13

コメントする help

ニックネーム
本 文
本当の色はどこにある? 第5回 デジタルカメラにかわった頃 みむのいつでも夏休み日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる