みむのいつでも夏休み日記

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zoom RSS 本当の色はどこにある? 第4回 フィルムで撮影していた頃

<<   作成日時 : 2010/12/01 19:25   >>

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僕は今は全てデジタルカメラで撮るようになったが、おととしまではフィルムを使っていた。

フィルムにはネガフィルムとポジフィルムがある。ネガは一般的に使われていたフィルムで、印画紙にプリントすることに向いており、フィルム上は色が反転しているもの。一方、ポジはいわゆるスライド用とも言われ、そのままの色が写っているタイプ。

画像ポジの方が色の再現性が高いため、プロカメラマンはポジを使っている。僕も本に勧められるままに、写真を始めてから数年でポジで撮影を始めた。

しかし、ポジは露出のラチチュード(露出の過不足、つまり明るい暗いの許容幅)が狭く、使い方が難しい。適正露出から半絞り違うと見た目が変わってしまう。(ネガでは1〜2段の絞り(露出)の違いはそれほど問題が出ない)
露出が半絞り分多いと画像が明るく、色が薄れて見える。逆に半絞り分露出が少ないと暗く、色が濁ってくる。

当然被写体の色やそのときの環境によって露出(絞り×シャッター速度)は変わってくる。僕の使っていたカメラは絞り優先オート機能がついていたが、オートのまま撮影しても、必ずしも適正露出で撮れるわけではない。
そのため、1/3か2/3絞りずつ前後に露出補正をして撮影し、最適露出の写真を選んでいた。つまり、同じ写真を露出を変えて3枚か、場合によってはそれ以上撮影することになる。
36枚撮りのフィルムを使っても、1本のフィルムで12カット程度しか撮れないことになる。現像代も含めて結構お金がかかった。

画像フィルムも富士フイルムやコダックなどのメーカーによって発色が異なる。同じメーカーでもいくつかの種類のフィルムが出ており、それぞれ派手目な発色をしたり、忠実な発色や渋い発色だったりと差異があった。それらの中から、自分の表現意図や好みによってフィルムを選んでいた。
さらにコダックのものは同じフィルムであっても、ロットナンバーによって発色が異なることから、プロカメラマンは自分にあったロットナンバーのフィルムをまとめて購入することもされていたようだ。

さて、ポジつまりスライドフィルムで撮った写真をどうやって見るかも問題である。
ネガなら紙に印画された写真で見ることができるが、ポジでは35mm×24mmの小さなフィルムで見ることになる。(スライド映写機で投影して見る手もあるが一般的ではなかった)
それに、見るためには後ろに光源が必要である。光源によって明るさや色まで変わって見える。
僕は最初の頃は天井の照明器具に透かして見ていた。

画像前号で紹介した山渓フラワークラブの会報(1号)(1990年)で、木原浩先生が記事の中でビュアーとルーペを紹介された。
写真が印刷物として使える条件は、露出が適正であること、ピントがよいこと、構図が様になっていることであり、前の二者をアマチュアの人は軽視しがちであるが、これらを確認する機材こそが重要であると書かれていた。
フムフム、というわけですぐに紹介されていたビュアーとルーペを購入した。ビュアーは凸版印刷や山渓で使われている本格的なもので62,000円。ルーペも4倍と10倍の2本で2万円ほどだった。結構大きな出費だったが、これで確認していれば大丈夫という信頼感は抜群だった。

フィルムの場合、撮影してきてから現像に出し、できあがってくるまで1週間くらいかかった。その間、どういう風に写っているかわくわくドキドキしながら待っていた。でもだいたい、見てがっくりというパターンが多かったけど f^_^;
一方、現在のデジタルカメラでは、撮ったその場でカメラの液晶で見ることができるし、その日のうちにパソコンで結果を詳細に見ることができる。
液晶で見て、うまく写っていなかったり、意図と違っていればすぐ撮り直すことも可能である(スポーツ写真などではそうはいかないが)。
画像結果のフィードバックがものすごく早くなった。何枚撮り直してもフィルム代がかかるということもない。きっとデジタル時代の人は上達が早いのではないかと思う。

さて、フィルム時代はフィルムのメーカーや品番で発色が多少異なることはあったにせよ、”フィルム”という現物がそこにあった。基準となる色がそこにあった。
でも、デジタル時代となり、物理的な”現物”はなくなった。何を基準にすればいいのかわからなくなった。

ようやくタイトルに近づいたところで、次回に続きます。

添付写真は、
1枚目:ミズバショウ(1997年鬼無里)、2枚目:カタクリ(1995年白馬村) これらはポジフィルムで撮影したものをパソコンに取り込んだもの。
3枚目:ビュアーとルーペ。ビュアーはスイッチを入れると一瞬目がくらむほどまぶしい。色温度を測ってみると5000K(ケルビン)程度だった。
4枚目:ポジフィルムは現像時に、マウント(1枚1枚をスライドの枠に入れる)せず、スリーブ(写真のようなフィルムそのままの形)でお願いしていた。こんな感じで写真を選んでいた。
5枚目:久しぶりに引っ張り出してきたフィルム時代のカメラとレンズ(28mm、50mmマクロ、90mmマクロ、100mmマクロ、180mmマクロ)。これらを再び使うことは今後あるのだろうか。
6枚目:左がフィルムカメラ(CANON NewF-1)。右がデジタルカメラ(CANON EOS-5D MarkU)。大きさが全然違う。でも重さは810g程度と同じ。 NewF-1の方は金属の塊といった感じ。それだけ安心感はある。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
みむ様 こんばんは。
楽しみのお邪魔をしてはいけないと思いながら
また遊びに来ちゃいました。
カメラ、交換レンズ、見るからに重そうですね。
是からは出番が「有りそで、無さそで」・・・でも宝物ですね。
HPをお開きになられた時には綺麗な花の奥に招待して下さい。
スライド用のフイルムは、お金がかかる様ですね、
展覧会や県展に良く出される知人が、「お金がかかる」と
ボヤいてました。
私は記念撮影や山、花をただ写してるだけです。
出かける度に何時までもお借りしててはと(キャノンF-1)
自分のカメラを2003,5月にPanasonicDMC−FZ1を求めましたが
まだ使いこなしてません。
ブログ始めてから小さいカメラと思いPanasonicDMC−ZX3を
求めて持ち歩いてます。





たまて箱
2010/12/02 21:14
こんにちは。

サイトを立ち上げる前は、写真には全く興味なく、娘に無理やり進められ
生け花のサイトを立ち上げましたが、それでも興味がなく・・・
その1年後、ネットを通じてさる風景の実力者から、「少し写真のお稽古をなさいませんか?」と声をかけていただきました。
写真に興味を持ったのは、それ以後です。

カメラは恐ろしい勢いで性能の良い物が生まれ、いまやだれでも綺麗に撮れるのは当たり前の時代になったように思います。

それだけに惹き付ける写真を撮るのは難しくなったように感じます。

面白く記事を読ませていただきました
さな・花の庵
2010/12/03 15:24
たまて箱さん、こんばんは。
>カメラ、交換レンズ、見るからに重そうですね。
そうですねえ、確かに重いです。寄る年波には勝てず、最近は少し辛いときもあります。でも、慣れというのは怖いもので、カメラと三脚で5kgくらいは体があたりまえになっている部分もあります。
フィルム時代はフィルム代と現像代にお金がかかりました。
今はデジタルになって枚数を多く撮ってもお金はかからなくなりました。
でも、(今後ブログに書きますが)パソコンや周辺機器にお金がかかります。(好きでかけてる部分も多いかな)
結局同じような気がします。
前にも書きましたが、コンデジでもいい写真は撮れます。
カメラなどにこだわるのは、結局自分のわがままと、逃げをなくしているだけですね。
HP...頑張ります。
みむ
2010/12/03 18:46
さな・花の庵さん、こんばんは。
個人的な昔話に興味を持っていただき、ありがとうございます。
人生、何がきっかけでどうなるかわからないものですね。今や精力的に活動されているさなさんも、最初はそんな状況だったとは。
>惹き付ける写真を撮るのは難しくなったように感じます。
そうですね。確かに難しいです。昔と違ってネット上に写真があふれていて、それだけ皆さんの目も肥えてます。
でも、一足飛びには無理なので、一歩一歩上達していければいいと考えてます。
みむ
2010/12/03 18:56

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