みむのいつでも夏休み日記

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zoom RSS 本当の色はどこにある? 第1回 私が植物写真を始めた頃

<<   作成日時 : 2010/11/13 20:25   >>

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いつもは野草の写真を紹介してきたけれど、晩秋を迎えオフシーズンとなってしまった。
もちろん春まで写真は休業というわけではないので、できる限り撮影には出かけたい。
ただ、ネタはどうしても少なくなる。
というわけで写真には関係するけれど違う話を書いてみたい。
結構マニアックで、どうでもいい内容になると思うので興味がある方だけどうぞ。

画像前にも少し書いたけど、野草の写真を撮り始めて四半世紀以上になる。
そんなに長いことやっていて、いまだにこの程度のレベルなのは、自分ながら気が滅入る。
ま、それはちょっと置いといて、その頃は植物写真の開祖である冨成忠夫先生がまだ存命の頃で、その弟子の方々がちょうど伸び盛りの時代。
わたしが最初に野草を勉強したのは、冨成先生が出されていた「春の花」「夏の花」「秋の花」(山と渓谷社)の3冊のハンドブックサイズの図鑑。当時は野草を勉強するならまずこれ、というほどの定番だったと思う。今で言うと永田芳男先生が出されている山渓フィールドブックシリーズにあたる図鑑である。代表的な野草が冨成先生の端的な写真でまとめられた秀作だ。

当時はちゃんとした植物図鑑というと、「牧野日本植物図鑑」に代表されるような植物画でまとめられたものが主流で、植物写真を使った図鑑は少なかった。ましてや冨成先生の写真のような、きちんとその植物の姿や生育環境まで1枚の写真に表現されているレベルのものはなかった。
画像
今でも当時買った3冊が手元にあるが、古い上に、山野に連れ回したあげく雨に濡れたりで、かなりぼろくなってしまっている。でも、今も大事にとってある。(右の写真)

それからちょっとして(1983年)画期的な図鑑が登場した。山渓カラー名鑑「日本の野草」だ。これは今でも改訂版が売られている。当時の値段は4000円ほどで、貧乏学生だった私には厳しい金額だったが、買わずにはいられなかった。
日本に生育する1500種あまりの野草が写真でまとめられており、冨成先生の弟子の方々や永田先生らの写真がこれでもかと使われている。当時の私には夢のような図鑑だった。こんな写真が撮れたらいいなあと思いながら、いつも見ていた。
20cm角の大きさで、厚みも3cm以上あるずっしりと重い本だったが、野山に何回も持っていっていた(今はもうそんな体力はないです)。

画像そんな図鑑の中で一番心惹かれたのは木原 浩先生の写真だった。植物が周りから浮き立っているのに、環境もしっかり描写されている。
冨成先生の弟子の中でもうひとり熊田達夫先生も好きなのだが、熊田先生が熊田調と評される、柔らかく雰囲気のある絵を撮るのに対し、木原先生の写真はパッと見、ものすごく普通に撮ってあるように見えるのだが、同じ写真を撮れと言われても多分撮ることができない、そんな写真だ。

この頃から、木原先生のような写真を撮りたいと思い始めた。そこに熊田先生のような雰囲気も盛り込めたらいいなと。しかし、いまだに足元にも及ばない状態 (T_T)

全然タイトルのことに近づかないまま次回に続く。

(文章だけでは怒られそうなので、当時の写真を添付しました。初めて登った高山である白馬岳で撮りました。
ミヤマアズマギクとチシマギキョウです。
なにもかも初めての体験、初めて見る花ばかりでとても楽しいひとときでした。)

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
みむ様 こんばんは。
やはりみむ様の大きい世界がありましたね。
お写真の方も随分と研究されて折られるようで
カメラアングルも良く、ステキな写真ですね。
(素人に褒められてもチョト変な気持ですよね)
私もカタログを見たり勉強中・・・
安カメラのせいに出来ませんものね。
山と渓谷社の、山の花1、山の花U
同じ渓谷社の野外ハンドブック・8
高山植物を持ってます。
今度野の花も探して見ます
やはりみむ様は素晴らしい私の先生です、
又いろいろ教えて下さい。

たまて箱
2010/11/14 01:12
たまて箱さん、こんばんは。
研究はしておりますが、中身が伴ってないです〜ハハハ(T_T)
山と渓谷社は図鑑にも力を入れており、立派な出版社だと思います。
山と渓谷社のHPから→商品紹介→ページ左側の商品カテゴリで「図鑑・自然の本」の+をクリック→図鑑(植物)とたどっていくといろいろな図鑑がみつかりますよ。
そのままネット通販で購入できるページへもリンクがあります。便利な世の中になりました。
お役に立てたら幸いです。
みむ
2010/11/14 17:28
こんばんは。

私もいろいろな野草の本を持っています。
もちろん日本の野草も擦り切れるほど見ました。
永田さんは、今年の春、こちらの地方をご案内しましたが、驚くほど丁寧な撮り方をされます。
さなえ(花の庵)
2010/11/14 20:39
さなえ(花の庵)さん、こんばんは。
みかんさんがブログに先日、「使えないものは撮らない。プロはそのくらい徹底している。」と書かれていました。
そこがプロとアマの差なんでしょうね。使えないものを撮ってもコストがかかるだけですから。
私なんて数打てば当たる式です。それでもなかなか当たりませんが。
デジカメになってからは、より気楽に撮っているかもしれないと感じていました。
それはそれでいいのでしょうが、もう少し1枚1枚に真摯に向かう必要があるなと、この一文を読んで感じました。
みむ
2010/11/15 19:25
みむ様 こんばんは。
何時も丁寧にお返事をありがとうございます。
すぐにネットで調べて見ました、沢山ありました
中も見てみたいと思い本屋さんに行ってきました
私の町の国道ぞいに大型店がてんてんと出来てます。
小さい町ですので簡単に行かれますのでとても便利
です。(特に私の所からはね)
「山渓ハンデイ図鑑1」野に咲く花
「山渓ハンデイ図鑑2」山に咲く花
2冊買うことが出来ました、有り難うございました。
長年続けてなさる皆さんのようには、とてもとても・・・
私は私なりに花を調べ写真を撮り楽しんで行きたいと
思います。又良きアドバイスをお願いします
(私の知人の写真家で、じっくり1枚ねらう人
 連射写しで中から選ぶ人、人それぞれ、)
ですね。そうそう1度に図鑑2冊も買い今月は
パーマやさんお預けです。うふふ、笑っちゃうね。




  
たまて箱
2010/11/16 22:36
木原浩先生について、全く同じ印象を持たれていた方がやはりいらしたんだ!とびっくりしています。
私は登山と植物観察が趣味の父母のお陰で、植物図鑑だらけの中で育つことが出来たのですが、中でも父が買ってきてくれた「日本の野草」は革命的にすばらしく、本当に夢中でした。
たくさんの花の写真を見ていくうちに、これは他の写真と違って素晴らしい、と際立った印象を残す写真があり、撮影者を見ると大概は「木原浩」でした。それでお名前がものすごく印象に残っていました。

でも、ヒメハギにツルリンドウ、チョウノスケソウにコマクサ、水芭蕉にシャクジョウソウなどなど、父母のお陰で沢山の花に出会えて、折角だから写真にと思うものの、バ◯◯◯◯カメラでは図鑑のようには到底無理だよと父に言われ、現像してみれば全くその通りでした。
その後一応一眼は買ったもののマクロには手が出ず、フイルムや現像代だけでもばかにならないのに、写真の世界は掛かるお金も磨くレベルも違いすぎるとすっかり諦めていました。
きっとその頃みむさんはたくさんの機材をお買いになって、山渓のクラブの会員にまでなられていたんですね。
木原先生にお会いできていらしたなんてびっくりです。心から羨ましい限りです。
今はいい時代になりましたね。
その場で確認しながら撮れて、気の済むまでいくら撮ってもとりあえず僅かな電気代しか掛からず、製版の色校で調整していたようなこともPCで手軽に出来てしまうなんて、ものすごいことですよね。
おかげで以前より少しだけ花の撮影を楽しめています。
そうなった今、また木原先生のことを思い出し、こちらへ辿り着きました。
とても楽しく読ませていただきました。
ありがとうございました。
経緯をご説明するためにとはいえ自分のことばかり書いてしまってごめんなさい。失礼しました。
prunus
2014/03/30 01:22
prunusさん、はじめまして。
ご丁寧なコメントをいただきましてありがとうございます。
いまでも木原先生は私の中では一番の植物写真家ですし、目標でもあります。
(いまだに足元にも及びませんが)
木原先生に同じ印象を持っている方がいらして私もうれしく感じています。

先生の写真はパッと見は普通の写真なのですが、同じ写真を撮ろうと思ってもなかなか撮れない。あれ?と思って先生の写真をもう一回見てみると、普通に見えている奥になんと言えないうまさが隠れている、私の場合はそんな感じでした。
特に図鑑写真では、そのうまさが発揮されていたと思います。

私も自分の話になってしまい恐縮ですが、ちょうどここのところ木原先生のことを考えていたところでした。
5年前にデジカメにシステム変更して植物写真を再開しました。
HPとかで人に見せることを意識すると、いわゆる図鑑的な撮り方よりも情景的な撮り方のほうがいいように思えて、そちらに寄った撮り方をしてきました。
5年が経ってそれなりの写真が撮れるようになりましたが、これでいいのかな?とも思うようになりました。

つまり、木原先生路線を探ってみようかなと思っていたところでした。
そんな折にprunusさんのコメントをいただいて、ハッとしたというかそんな感じでした。

一方で、情景的な撮り方は範囲を広げて風景写真的な方向も取り入れたいと思っています。
二兎を追うような形もどうかとは思いますが、自分の趣味のことなので思うようにやってみるかと考えています。

ほかにも返答したいことは山盛りですが、いつかの機会にいたします。
またよろしければコメントをいただければうれしいです。
mimu
2014/03/30 16:11
みむさん、お返事ありがとうございました。
再度コメント失礼します。

みむさんのおっしゃっていること、とてもよく分かります。
木原先生の写真は、図鑑として立派に成り立つだけの特徴はボケずにきちんと捉えつつ、その植物の一番美しい状態の風情や雰囲気もちゃんと伝わる、すごい写真ばかりですよね。
光線の具合や撮られた時間・時期なども絶妙だったのだと、実際にその植物に出会ってみると分かることがありました
(先生の素晴らしい写真の印象が目に焼き付いていて、真っ昼間に実際にその植物に出会ってみたら、すごかった写真と実物が全然オーバーラップせず、あれ?みたいなことがありました(笑))。

情景的な撮り方のほうがいいように思われたというところもなんとなく分かります。
写実に寄った写真よりは、ハイキーで柔らかい感じのイメージ写真風な雰囲気が、多くの人に好まれやすい感じがします。
みむさんの木原先生路線のお写真と風景写真、ぜひ見たいです。
経験豊かなみむさんなら、両方見事にお撮りになると思います。
またお伺いさせていただきます。
prunus
2014/04/03 01:53

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